最近読んだ本(2009/1/11〜12)

旅行(1/11〜12)に行ったと書いたが、その2日間は本を読む時間も取れたので、4冊ほど、読んだ。どれも面白かった。ジャンルに一貫性はないけれど。

1. チェ・ゲバラの記憶(フィデル・カストロ)
チェ・ゲバラは好きなので、多分日本に出てるゲバラの本はほとんど読んだと思う。
この本は初めて見た本だったので思わず買ってしまった。
著者がカストロってことで、期待したけれど、要はカストロゲバラを主題に演説した内容などを集めた本だった。ゲバラの映画がもうすぐ公開されるから、それに合わせて刊行した本という感じ。
意外だったのは、カストロゲバラについて、「静かで控えめ」「相手に反論されると自分を抑圧するタイプ」とコメントしていた所。
ゲバラというと意思が強いというイメージなので、自己主張が強いのかなと思ったらそうでもなかったよう。
ジョンレノンが存命中にゲバラのことを「当時、世界で一番格好良かった。」と評していたらしいけれど、やっぱりゲバラは格好良いなと改めて思いました。

2. コトラーマーケティング思考法(フィリップ・コトラー他)
従来のマーケンティング手法である「セグメンテーション+ポジショニング」の限界を示し、それを補完するラテラルマーケティングを提案。最近流行りのロジカル+想像力という方向性の考え方だけれど、「でも、結局想像的なアイデアを思いつくかなんてギャンブルでしょ?」という疑問を持ちがちな他の本とは違って、アイデアの考え方の具体論がきちんと書いてあった。でもそれが、この手法の限界を規定してしまってる気もするけれど。
本全体はかなりロジカルに書かれていて、読んでて楽しかったです。

3. 時の光の中で(浅利慶太)
劇団四季主催者である浅利慶太の半生を振り返りつつの交友録。
小澤征爾に始まり、佐藤栄作石原慎太郎寺山修司、・・・、中曽根康弘と続くその交友録は、とてもわくわくする内容だった。
書いてある内容が想像ではなく、事実であったという点が、逆に想像を掻き立てる。だから自伝って面白いんだと思う。
この本に出てくる人達の太っ腹さや個性には、自分はまだまだ未熟だなと感じさせる。
「昭和38年、人の心は豊かだったような気がする。」という一文が本文にあるが、それが納得できる内容だった。この思いは浅井氏が昔を思い出す際に思う正直な気持ちなんだろうし、この言葉から様々な出会いに感謝している氏の気持ちが伝わってくる。
昔を暖かい目で見つめる、そんな文章になっている。

4. 信念の奇跡(C・M・プリストル)
要は「強く念じれば叶う」という内容。
はい同意です。
流れ星が流れてる時に願い事を言えるぐらい、常に念じてる願い事があれば、やっぱりそれは無意識的or意識的に行動に繋がり、それが確率的に考えて成果に繋がるんじゃないかと、冷静に考えると思ったりする。
でも、本当はもっと深い事実があるのかもしれないね。